ほんの少し前

のぶひろ

僕が小学3年生の時の友達の名前です。

家が近所で毎日のように遊んでいた。歳は僕の3つ下。僕が小3で『のぶひろ』が幼稚園の年長。小4になっても小5になっても小6になってもほとんど毎日遊んでいた。僕が中学生になってからはほとんど遊ばなくなった。

毎日、サッカーをしたり、野球をしたり、ファミコンをしたり、カードダスで遊んだり、山の中を冒険したり、競争したり、鬼ごっこしたり、雪合戦したり、コタツでみかんを食べたり、高校野球をテレビで見たり。

流れとしては、まず、のぶひろが僕の家に遊びにくる、そして2人で近所の友達の家に遊びに行く、でもなぜか夕方暗くなる頃には僕とのぶひろの2人で遊んでることが多かった。暗くなるまで広場でキャプテン翼のキャラクターになりきってサッカーをしていた。今思えば兄弟のようだったなと。のぶひろには弟が2人いて、のぶひろの家のコタツでカードダスで遊んでるとその弟たちが集まってくる。

のぶひろの家にはファミコンがなかったからゲームをする時は僕の家で遊ぶ。岡山君の家に遊びに行くことも多かった。岡山君は僕の2つ上でファミコンを持っていてソフトもいっぱい持っていた。なので僕とのぶひろはファミコンで遊びたい時はいつも岡山君の家に突撃するのだ。だが、岡山君はたまにしか遊んでくれない。その年上の岡山君のことを僕たちは『ゆうぞう』と呼んでいた。本当の名前は、そういえば何だったんだろう。

野球の試合をするときは近所中の友達を片っ端から誘いに行く。人数集めの為ならとにかく誰だっていいのだ。僕の姉を誘うこともよくあった。そして10人くらい集まれば最高だ。

今でも『のぶひろ』のことをよく思い出す。

本当に毎日遊んで毎日楽しかった。今度どこかでまた会えたら2人で飲みにでも行きたいなと思う。いや、コタツでみかんを食べながらダラダラ話すのもいいな。僕の住んでいた家はそこにはもうないので『のぶひろ』に会える可能性は低い。友達に聞いたところ、『のぶひろ』ももうそこには住んでいない。可能性はとても低い。でも僕は、また会いたいな、ふと会えるんじゃないかな、と思っている。

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ぼく

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日本で暮らす