ほんの少し前

このタイミングでの告白

僕が通う男子校の周りには女子校が3つあり最寄駅にはかわいい感じの女子がいっぱいいた。もちろん僕の頭の中はバスケでいっぱいだった。

「あのー、お時間いいですか?」

朝練へ向かう僕は、女子校の制服を着た女子に話し掛けられた。

「あ、今から朝練なんですよ。」
「もし良かったらまた話し掛けてもいいですか?」
「いいですけど、なんで?」
「あ、なんかかっこいいなと。」

僕がかっこいい?まだチビですけど。成長痛がやってきてるので将来有望ではありますけど。これはまいった。体育館の隅でドリブル基礎練習をしながら僕の頭の中はその女子のことでいっぱいになりつつあった。颯爽とレイアップシュートを決めたキッシーはデカい声で僕に向かって言う。

「女子のこと考えながら基礎練してんじゃねーよ!」

先輩も同級生も体育館にいるすべての男子の目が僕に向いて僕に向かっての全員の声が体育館中に響き渡った。

「おーーーーーーーーーーーい!!!!」

ほんの少し前
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ぼく

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日本で暮らす