告白しようと思ったら告白された。本当にまさかの展開で僕は何度も『告白文』を見返した。告白文とは手紙ではあるが手紙っぽくはないので僕は告白文と呼ぶことにした。無造作に切り取られたノートの1枚の真ん中に二行だけの告白の文。それをぐちゃっと丸めて僕に投げたのでぐちゃっとなっている。
待て待て、好きですって伝える手紙ってもっとこう美しいというか、厳選された便箋というか何度も何度も書き直した先に行き着いた文章が書かれているものではないのかい?きっとこのノートは授業で使っているノートですよね、国語かな?いや、数学か。どのタイミングで書いたんだろう?ざざっと書いた感じがする。ま、今度聞いてみよう。
告白しようと思ったら告白されたので僕は返事をする側になってしまった。
明日何て言おう。
