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第四部
僕

体育館のうしろ

卒業式の日、体育館のうしろで待っていた。誰を待っているのか自分でもわかっていて、わかっていることが恥ずかしかった。

彼女は来た。制服の第二ボタンがなかった。誰にあげたのかは聞かなかった。聞かないことで、答えを自分の都合のいいほうに置いておけた。

進む学校が違うことは、二人とももう知っていた。だから、また会おうという約束はしなかった。しなかったことを、僕は長いあいだ後悔していた。

なんていうんだろう
ほんの少し前
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