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第五部
私

大阪の絵の道

大阪の美術予備校は、教室の匂いからして違った。絵の具と、古い木の床の匂い。

先生に言われた言葉より、隣の席の人が描く絵のほうが気になった。真剣に何かに向き合っている人を見るのが、久しぶりだった。

彼のことは、たまに思い出す程度になっていた。思い出す程度で済んでいることに、少しほっとしていた。

なんていうんだろう
ほんの少し前
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