芝居の仕事は、年々小さくなっていった。大きな舞台に立てた年より、立てなかった年のほうが増えていた。
同期が辞めていくたびに、自分の番はまだ来ていないだけだと思うことにしていた。思うことにする、というやり方にも、そろそろ慣れてきていた。
彼女のことは、もうほとんど考えなくなっていた。考えなくなったことに気づくのは、何かの拍子にふと思い出したときだけだった。