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第六部
私

パリ、フランス人男性との出会い

パリの空は、大阪の空より低い気がした。低い空の下で、ユトリロが描いたような通りを、毎日同じように歩いた。

絵の道は、思っていたより長く、思っていたより誰も待っていてくれなかった。それでも筆を置かなかったのは、意地というより、他にやり方を知らなかったからだと思う。

彼と会ったのは、画材屋の店先だった。絵の具の名前を、彼は日本語より丁寧な発音で読み上げた。それだけのことで、少し笑ってしまった。

なんていうんだろう
ほんの少し前
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