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第九部
僕

ふと気になって

40歳になった夜、特に何かがあったわけではなかった。子供たちを寝かせて、リビングでスマートフォンを触っていただけだった。

彼女の名前を検索バーに打ち込んだのは、ほとんど無意識だった。指が覚えていたみたいに、迷いがなかった。

メールアドレスは、変わっていないような気がした。根拠はなかった。それでも、送信ボタンを押すまでに、あまり時間はかからなかった。

なんていうんだろう
ほんの少し前
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